ドゥブロブニクは、世界で最も人気のある観光地の一つです。ユニークな城壁、豊かな歴史、文化遺産、世界的に有名なテレビシリーズや映画のロケ地などに惹かれ、多くの観光客が訪れています。このような人気から、地元の空港の旅客数はますます増加し、建物自体やITインフラのアップグレードの必要性が生じてきました。新しいターミナルが建設され、リタールは高可用性データセンターの実装を任されました。
データセンターに必要不可欠なことは、デジタルデータの保存とIT全般の両面において、空港の長期的な発展に必要な信頼性を備えていることです。
信頼性、セキュリティ、可用性と品質
信頼性の高いデータセンターは、空港の円滑な運営の鍵となります。ドゥブロヴニク空港は24時間オープンしているため、ITインフラの高い可用性、信頼性、品質が契約の際に最も重要な基準となっていました。リタールと現地のITパートナーであるKodeks、Combis、Optimal Sistemiは、最善の方法によるソリューションを提示しました。データセンターは空港管理システムの中核であり、極めて高いセキュリティ基準に準拠する必要があるため、リタールのモジュール式高可用性ルームに独立した専用ユニットとして実装されました。
エネルギー効率
サーバーラックは2列に配置され、ホットアイルコンテインメントを確保しています。これにより、サーバー ラック内のコンポーネントと部屋の残りの部分を効率的に冷却することができます。リタールLCP CWシステムは、ホットエリアを正確にターゲット化することができます。さらに、理想的な条件下でPUEが1.2未満と、際立ったエネルギー効率を誇ります。
堅牢な冗長性
電力が停止した場合でも、データセンターは発電機からの電力とABBのモジュラーUPSシステムによって運用を継続することが可能です。独自の分散型パラレルアーキテクチャ(DPA)により、堅牢な冗長性と、新しい施設への継続的で信頼性の高い電力供給を確保します。
データセンターは床が高くなっており、下の空洞に設備機器を収納することができます。火災が発生した場合、早期警報システムがガス消火器を作動させます。火災が検知されると、減圧フラップが自動的に開き、ガスによって生じる過圧で部屋の壁が変形するのを防ぎます。独立したデータセンター監視システムは、ホストビルディングの監視システムに自動的に警告を発します。
概要
- プロジェクト
- Dubrovnik Airport Ltd.
- 場所
- ドゥブロブニク, クロアチア
- チャレンジ
航空需要の増加に伴い、2019年までに新ターミナルを建設(350万人以上収容)
空港のすべてのプロセス(手荷物輸送など)を保護する、安全で可用性の高いデータセンター- ソリューション
リタールのITインフラ一式(セキュリティルーム、TS ITラック、LCP CWおよびIT-Ciller、CMC III、ABB製UPSシステム、PDRおよびPSM)