Xylem Services GmbH

Xylem Services GmbHは、リタールBluee+クーリングユニットで運用コストを削減します。

オゾンは、飲料水の浄化にも排水処理にも、きれいな水を確保します。その製造には、大量の電力を必要とする放電を利用した特殊なシステムが用いられています。オゾン水処理装置の世界的なリーディングカンパニーは、ドイツ・ヘルフォルトにあるXylem Services社です。ザイレムグループの一員で、全世界に12,500人の従業員を擁しています。ヘルフォルトのシステムは、「Wedeco」というブランド名で世界中に販売されています。Xylem社は、投資額に比べて運転時のエネルギーコストが高いため、高いエネルギー効率に重点を置いています。スイッチギアの冷却には、リタール社の「Blue e+」(ウォール型)冷却ユニットを使用しています。

リタールは、エンクロージャーと互換性のある冷却テクノロジーの両方に高レベルの信頼性を提供します。 需要が高いため、現在、生産スループット時間はわずか4週間です。 これは、リタールのようなエンド・トゥ・エンドシステムのサプライヤーを持つことが、私たちにとって非常に重要であることを意味します。
Ludwig Dinkloh氏(Wedeco社グローバル・プロダクト・マネジメント・マネージャー)
Xylem relies on (wall-mounted) “Blue e+” cooling units from Rittal for cooling switchgear.

パワーエレクトロニクスには冷却が必要

オゾン生成には電気エネルギーが必要です。1時間に1kgのオゾンを生成するシステムは、約5~6kWの電力を消費します。現在、台湾の化学工場で使われているシステムは、1時間に最大20kgのオゾンを生成できるため、接続負荷の合計は100kWを超えます。このようなシステムの電力損失は、筐体内で熱に変換されるため、約8%にもなります。エンクロージャー内のコンポーネントを高温から保護するため、電気工学システム用に設置されたリタールのTS 8エンクロージャーには、リタールの新しいBlue e+シリーズの冷却ユニット2台が追加で取り付けられており、それぞれの冷却出力は6kWとなっています。

はるかに低い運用コスト

「Blue e+」シリーズの冷却ユニットは、従来のモデルよりもはるかに高いエネルギー効率を実現しています。特に、ヒートパイプとコンプレッサーの冷却を組み合わせたハイブリッド運転は、部分負荷に対して非常に高いエネルギー削減効果をもたらします。冷却は、エンクロージャー温度35℃、外気温35℃を想定して設定されています。外気温が低い場合、冷却装置の消費電力は大幅に削減されます。さらに、コンプレッサーの冷却もエネルギー的に最適化されています。高いエネルギー効率とそれに伴うお客様の運用コストの削減は、実質的に24時間365日稼働するXylem社のシステムの大きなメリットです。エンクロージャーの冷却で消費電力が2kW 減少すれば、年間 8,500 時間稼働するシステムの耐用年数にわたって、顧客が節約できるエネルギーはすぐに 5 桁の金額となります。

マルチ電源電圧がアドバンデージとなる

Xylemのような国際的な企業にとって、マルチ電源電圧機能は特に重要です。システムが米国、日本、メキシコ、英国、またはドイツに供給される場合でも、冷却ユニットは利用可能な特定の主電圧と互換性があります。以前は、Xylemは特定の主電圧に適した冷却ユニットを設置するか、変圧器を追加で使用する必要がありました。国際的な事業活動においては、冷却ユニットのUL認定も特に重要です。認可のための手続きや規制は、システムが設置される場所によって異なります。部品の国際的な入手可能性とそれに対応するサービス/スペアパーツの供給もXylemにとって重要です。リタールのような国際的なサプライヤーであれば、現地の熟練したパートナーに連絡を取ることができます。

概要

プロジェクト
Xylem Services GmbH
場所
ヘルフォルト, ドイツ
業界
Machine-Building
チャレンジ

配電盤の冷却に高いエネルギー効率を実現

エネルギーコストの削減

ソリューション

リタール TS 8 エンクロージャー

リタールブルーe+デバイス2台(各6kW)