グローバル市場における当社の成功とお客様の満足度は、世界中にあるサプライヤーによってなされる仕事の質に大きく左右されます。
お客様までのサプライチェーンで最適な効率と品質を共同で達成するためには、サプライチェーンにおける効率的なパフォーマンスプロセスが非常に重要です。
私たちは特に、オープンな情報交換とパートナー側からの積極的な協力に重点を置きます。
サプライヤーとの長期的な関係を築くための基本的な前提条件として、私たちは競争力のある価格、安定した高い品質、そしてトラブルのない柔軟な供給を期待しています。
次のことも期待します：
コストの透明性 - ターゲットプライス (目標価格) の設定 - 生産コンセプト
価格決定のための重要な手段は、ターゲットプライス (目標価格) を設定することです。ターゲットプライスは、設計、製造、ロジスティクス、品質、管理など各部署のオプティマイズされた構造を基本に設定します。これらの計算は、既存の構造から完全に切り離されて作成されます (ターゲットコスティング)。優れた設計コンセプトと生産コンセプトに加えて、これらには適切な機械とプロセス、リーン生産方式および TQM (総合的品質管理) の原則も含まれます。
コストの透明性を高めるために、購入目標価格を設定します。コストに関するサプライヤーとのオープンな話し合いによって、リタールとサプライヤーが引き起こすであろうコスト上昇の要因を排除し、最適なコストレベルを達成したいと考えています。そのためには、前提として、既存のコスト構造と可能なコスト構造についてチームとしてオープンに話し合うことと、新しい構造に着手するサプライヤーの意欲と能力が必要です。当社としては、サプライヤーとの長期的な関係を結ぶ準備ができています。
私たちの目標は、私たちのサプライヤーが世界市場の価格レベルにおいても利益を上げることです。
持続可能な品質保証能力 - 厳格な品質計画 - 継続的な品質レベルの向上 - 長期的な信頼性
私たちは、サプライヤーの早期参画 (ESI) と購入目標価格の設定におけるパートナーシップベースの協力関係を通じて、サプライヤーを巻き込みます。そのようにして御社も「ゼロディフェクト品質」の達成に積極的に取り組むことになります。
このため、当社のサプライヤーは「Ａサプライヤー」であるか、そうなる可能性を秘めている必要があります。当社では、エラー検出だけでなく、量産開始時から品質を確保するための予防策を期待しています。そのためにサプライヤーは、コンストラクションおよびプロセスの故障モード影響解析 (FMEA)、試験および検査計画 (認定および標準品検査のため) およびプロトタイプの試験を含む事前の品質確認計画を実施する必要があります。これにより、弱点を早期に特定できます。
私たちの目標は、仕事の質をさらに向上させることです。これは、サプライヤーおよびリタールでの、品質に関わるミスによって生じるコストを削減するための基本的な前提条件です。
私たちは、メーカーチェーン内で最高の品質を達成したいと考えています。このために、私たちはサプライヤーと相談し、また意見を調整します。テストの繰り返しは避けるべきです。
品質保証協定 (QSV) を結ぶことで、リタールでの受入検査を省くことができるようになります。
サプライヤーへの高い信頼性とミスのない納品は、ロジスティクスチェーン全体における在庫を減らし、さらに新しいロジスティクスコンセプトの導入を可能にします。
サプライヤーの早期参画 - コンカレントエンジニアリング - 開発チーム - プロジェクト管理 - コスト管理
私たちは、コンカレントエンジニアリングを用いることで、サプライヤーを構想段階から製品開発に巻き込みます。サプライヤーの早期参画の目的は、チームで製品を開発し、作業の重複を避け、また貴重な生産能力を無駄にしないためです。
サプライヤーは当社開発チームのメンバーです。サプライヤーはそこで自社の専門知識を生かし、量産試作品までの詳細な設計とその試験も引き受けます。同様に当社も、システム統合と現場での動きに関する経験を提供する準備ができています。長期契約によって、開発に協力していただいたサプライヤーに量産品 (標準品) に関しても供給していただき、ノウハウの完全な交換を実現できるようにしたいと考えています。
開発におけるこの新しい形態の協力には、シングルソーシングの一貫した適用が必要です。パーツファミリー (部品サプライヤー) については、一緒に未来を形作りたい「戦略的サプライヤー」を定義します。評価の際、コストレベルだけでなく、品質、開発、ロジスティクス、イノベーションの分野におけるパフォーマンスも決め手となります。私たちは、互いの予測可能性、オープン性、誠実さに基づいた協力的なパートナーシップを目指しています。
サプライヤーの早期参画を通して、開発期間の短縮と材料費の大幅な削減に貢献したいと考えています。そのためには、適切なサプライヤー構造が必要です。当社のサプライパートナーは、製造プロセスに対応可能な精度の高い、そしてより費用対効果の高い開発品を提供することができます。お客様が指定したターゲットプライス (目標価格) を達成するために、一緒に最適なコスト構造の基礎を作りたいと考えています。
在庫 - 製品フロー - 情報フローの最適化
リタールの製造体制では、製造プロセスおよびサプライヤーによる調達ロジスティクスにおいての柔軟性が求められています。私たちの目標は、サプライチェーン全体の在庫を最小限に抑えながら、サプライヤーまたは VMI (ベンダー管理在庫) による部品のシンクロ納入により、製造のための供給を最適化することです。
これらの基礎の１つとなるのは、お客様による引き渡し請求とリタールの在庫およびサプライヤーの製造ロジスティクスとの詳細かつ迅速な調整です。この調整により私たちは、幅広い需要期限を持つ製品であっても、毎週の出荷指示を出すことで、サプライヤーがロットサイズをさらに最適化し、その柔軟な製造体制によって在庫の削減を達成できるようにサポートしたいと考えています。
組織的には、サプライヤーとリタール間の様々な決断にかかる時間を短縮して、数量や納期に応じた効果的な納入計画を策定し、双方の管理負担を軽減したいと考えています。
優位な状況をつくる諸条件
- DIN EN ISO 9000 に準拠したプロセス指向にのっとった協力に慣れている
- DIN EN-ISO、VDA、または ISOTS 認証を取得している
- 当社の購入条件および品質保証協定 (QSV) に同意できる
- 常に自社のプロセスの最適化に取り組んでいる
- 技術的に適格で競争力のあるサービスを提供できる
- 開発プロセスへの協力/関与の可能性に対して前向きな姿勢を持っている
- 製造と製品のための技術的な専門知識でサポートできる
- 費用対効果の高い製造ソリューションの開発に積極的に参加する
- イノベーションへの明確な意欲を示す
- 納期と契約スケジュールを確実に守る / 納品や契約、取り決めごとに対しては忠誠心を示す
- タイムリーに、そして何よりもフレキシブルに当社のニーズに対応できる
- グローバルな経済的条件で競争力のあるサービスを提供できる
- 当社のお客様を、自社のお客様として見ることができる
- 納入契約書や秘密保持契約書への署名に同意する
- コミュニケーションとロジスティックに関する協力の質を継続的に見直し、最適化する意欲がある
- 長期的な信頼できるパートナーシップに関心があり、パートナーとして、支援やアドバイスをいとわない
- 環境に配慮し、環境に優しいソリューションを提供する