CEBIT 2018:すべてのエッジソリューションの冷却 - ラック一本から完全なデータセンターまで

2018-08-07. 世界初:35 kW の冷却能力を持つハイブリッド冷却システム。冷媒を使用した 20 kW と 35 kW 出力の冷却ソリューションと、高湿環境用の新世代の水冷式 IT冷却システム。高い冗長性によって、 エッジソリューションに要求される高稼働率を実現します。

リタールは、冷媒式のIT冷却ソリューションのポートフォリオに、20 kW および35 kW の出力クラスを追加しました。このことにより、3~55 kW の範囲に対応するソリューションが利用可能となります。それらの中には、適切な条件下では間接式フリークーリングを起動することで大幅な省エネを実現する、世界初の 35 kW ハイブリッド仕様が含まれています。コンパクトな冷却システムは、冗長性の高い構成での使用も可能です。今日の ITインフラストラクチャーの高稼働率要求を満たし、最先端のエッジコンピューティングソリューションにとって特に重要となる円滑で途切れることのないデータフローを確実なものとします。

適切な条件に合わせた、ハイブリッド仕様の自然冷却

革新的な液体冷却パッケージ(LCP)DX/FCハイブリッドには、冷媒回路(DX = Direct eXpansion)と水冷回路(CW = Cold Water)の両方が装備されています。これは、この冷却ソリューションが、周囲温度に応じて非常に効率的に必要な冷却出力を生成できるということを意味しています。周囲温度が低い場合は、自動的に間接式フリークーリングを使用するため、周囲温度が低~中くらいの場所で特に費用対効果の高いソリューションです。 これは、フリークーラーが一体化されたハイブリッド型の外部凝縮器により可能となり、この間接式フリークーリングを使用することで運用コストが低減します。

効率的で省スペースな冷媒式ソリューション

連結ラック冷却用の新しい LCP DXソリューションは、20 kW と 35 kW の2種類を用意しており、中小規模の環境に適しています。 双方とも ITハードウェアの冷却に理想的なインバーター制御で、サーバー吸気口温度を最大約2K の範囲で正確に制御します。 冷却能力は、ラック内機器の熱損失(発熱量)に合わせて連続的に調整され、冷却のためのエネルギー消費を最小限に抑え、IT運用コストを削減します。

ITで使用される典型的な「back-to-front」エアルーティングによる省スペースのラック冷却は、3kW 以下の冷却能力でしたら、ルーフ型クーリングユニットを使用して実現することが可能です。

LCU DX ITクーリングユニットは同様のコンパクトな設計で、冗長構成の有無にかかわらず、3kW と 6.5kW の冷却能力が利用可能です。 スペースを節約するために、内部ユニットは19インチラックとサイドパネルの間に設置されています。 このソリューションは、稼働時間を最大限にするように設計されており、内部ユニットは1つに対して、2つの外部ユニットを備えています。 このユニットには、2つの冷却回路、2つの電源ユニット、2つの独立したコントローラを持った熱交換器が備えられています。障害が発生した場合や稼動時間の限界点に達すると、自動的にバックアップに切り替わり、1年中稼働し続ける IT設備の信頼性が向上します。 システムは、リタール CMC III 監視ソリューションに障害を報告します。 その結果、装置が IT環境全体ではなく個々のラックを冷却でき、エネルギー効率を最大にすることが可能です。

ハイパフォーマンスの水冷式冷却

更なる仕様カテゴリーは、水冷式の LCP CW ラックと連結クーリングシステムです。リタールは、高い冷却能力を誇る IT冷却ユニットの製品群にも新製品を追加しています。この製品は、最大 55kW までの冷却能力と、わずか 0.36m2 のコンパクトデザインで、利用可能なスペースを最大限に使うことができます。冷却水の入口温度を高くすることによって、間接式フリークーリングがより有効になり、運転コストが削減されます。 このソリューションは、LCP CW グリコール冷却液が高い戻り冷媒温度を生成するため、ヒートポンプと組み合わせて使用することもできます。

多湿環境での使用

これらのユニットの特長には、一部の LCP CW インライン仕様で採用されている革新的なスプレーエリミネーターによる凝縮水管理の改善などがあります。 その結果、このソリューションは、多湿環境や冷却水の入口温度が低い条件での使用に理想的です。さらに、新しいプラグ・アンド・プレイ・マウントにより、工具を使わなくてもファンユニットを交換することができます。

革新的な冷却による、すべてのITシナリオ

リタールは、CeBITにおいて、ラック一本からエッジコンピューティングや、ハイパフォーマンスクーリング(HPC)に至るまで、新しい冷却ソリューションの様々な使用シナリオを紹介しました。ブースの来場者は、Secure Edge Data Center(SEDC)に設置されたコンパクトな LCU DX 温度管理ソリューションに直接触れて体験しました。